住宅で採用される換気方式は2種類です(厳密には3種類ですが、そのうち一つは住宅向けではないため)

その特徴は

「第一種換気」機械動力を用いて給気と排気を行う方式。この排気に出す空気は暖房時室温に温められているわけですが、特殊フィルターを通して給気と交わらせることで熱回収を行います。

優れた換気システムですが、設備コストは上がります。

「第二種換気」給気に機械動力を用い、排気は自然換気の方式。クリーンルームなど住宅以外の特殊な室に計画されます。

「第三種換気」機械動力を用いて排気、給気は自然換気の方式。住宅では最も一般的なシステム。

この他の特徴に、建築基準法では換気回数が法的に定められています。0.5回/hが基準値で、意味は室内の空気は1時間あたり0.5(半分)は換気してください、という意味です。30坪の住宅であれば237㎥の気積ですが、半分の119㎥の換気量のある換気扇を設置してくださいと。

トイレ換気扇は50㎥/h程度ですから、1階と2階にトイレがあればその2室を24時間換気すれば100㎥/hとなります。それから浴室換気扇も同等換気性能とすれば合計150㎥/hとなり、建築基準法で定められた換気量は確保されます。ただし、これは高気密化された建物であることが大前提です。隙間なく施工されているから、排気分は給気されるという計画換気が成り立つわけです。

写真の窓脇にある白いボックス型ケースが、第三種換気における給気口です。

では断熱住宅では、「第一種換気」とすべきか「第三種換気」とすべきか、どちらが良いのでしょう?

コスト面では第三種換気ですし、省エネ面では第一種換気となります。現在私たちは第三種換気を標準採用しています。性能的には魅力的な第一種換気ですがコストアップは避けられず、また湿度のある空間では使用できません。浴室換気扇は結局、第三種換気を採用する必要があるからです。

※第一種換気導入事例もあります

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