一口に高断熱といっても、断熱材の種類や厚みなど選択肢は無数にあります。作り手側が壁を断熱する場合は、柱の外側に断熱するのか?柱の間に充填するのか?を選択する必要があります。

「外断熱」「内断熱」と区別され、前者はボード状断熱材を使用し躯体に専用ビスを用いて施工します。施工が容易にでき、気密化しやすい工法ですが断熱材単価が高くなります。

後者は躯体内に繊維系断熱材を充填施工する方法です。施工手間が増えますが、断熱材単価は安くなります。現在私たちはこの両者の手法を取り入れた付加断熱という断熱方法を採用しています。

躯体内充填もしますし、さらに躯体外側にも断熱材を施工する方法です。

躯体耐力壁として構造用合板を施工後、付加断熱下地を設けます。奥行きは105mmですので、躯体充填断熱材と合わせて壁断熱厚は210mmとなります。

付加断熱材充填の様子です。使用する断熱材は高性能GW16K105mm。

躯体内の断熱材充填後の様子。

新築住宅、非住宅ともに2025年4月から省エネ基準適合が義務付けとなります。この法律は建築物が備えるべき省エネ性能の確保のために必要な構造、設備に関する基準です。

住宅の断熱性能を計算し、建設地域で求められる基準値をクリアする必要があります。山形県は地域区分3~5地域に分けられ、ほとんどの地域が4地域となります。

※4地域 山形市、米沢市、鶴岡市、寒河江市、上山市、天童市等

※一部3地域、また酒田市(旧酒田市に限る)は5地域

数字が小さいほど寒冷地区分となり、高い省エネ性能が求められます。

4地域のUA値基準値は0.75w/㎡k。実は付加断熱しなくても容易に基準値をクリアすることができますが、このままでは省エネで快適な住宅といえません。

同じ大きさ、同じ窓の大きさでシミュレーションをしてみるとどうなるでしょう。

■建物の床面積95.24㎡(29坪)の家※外皮面積258.38㎡

この建物が外気温-5℃の時、室温を20℃に保つにはどのくらいの暖房能力が必要になるでしょう?

基準値のUA値:0.75w/㎡kで作った家は

0.75×258.38×25=4844.625w=4.8kw

付加断熱施工の高性能で作った家は

0.33×258.38×25=2131.635=2.1kw

となり、半分の燃費で全室暖房ができる性能となります。

コストも手間(時間)もかかる高断熱化ですが、光熱費を抑えながら快適な住環境を手に入れることができます。

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