床、壁、天井、そして開口部が高断熱化における断熱部位です。このうち天井部分は、屋根で断熱することもできます。

天井の高い家を作りたい方にはぴったりな方法です。この場合、屋根材(垂木間)に必要な厚みの断熱材を充填する必要があるため、木材費がコストアップとなります。

また、空間が大きくなる(室内気積が大きくなる)ので、同じ断熱性能の住宅と比較して暖房費用が少し大きくなるかもしれません。

屋根断熱

写真は屋根断熱施工風景です。室内側は防湿層となるため、防湿シートを連続して施工し、室外側へは透湿防水シート貼りして納めます。

吹き抜け空間と屋根断熱を併用すると、快適な温熱環境で大きな空間を作ることができます。

一方、天井断熱とする場合は木材費用はそのままで、小屋裏空間を利用して必要な断熱厚を確保することができます。木材費のコストはそのままで高断熱化でき、かつ屋根断熱と比べ暖房空間(室内気積)を抑えることができるので同一断熱性能と比較し省エネになります。

天井断熱

写真は天井断熱施工風景写真です。使用する断熱材はブローイング用グラスウールです。一口に断熱材といっても厚みに対する性能値は、種類によって異なります。

断熱材の種類と厚みから熱の伝わりにくさを数字で表すことができ、これを熱抵抗値といいます。

ブローイングを450mm施工した場合の熱抵抗値は8.65㎡·k/wで、同一性能を高性能16kグラスウールで求める場合は328mmの厚み、ポリスチレンフォームの場合は240mmの厚みが必要となります。

同一性能をより薄く施工できる事が断熱材そのものの価値と言えますが、高価格の断熱材だから高性能ではないことが熱抵抗値で比較すると分かっていただけたかと思います。

建物に必要な性能値を知り、正しく施工することが求められます。

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