高断熱高気密住宅では、建物全体を断熱材ですっぽり覆う必要があります。

「床」「壁」「天井」の部位がこれに該当しますが、この「床」にはさらに選択肢があります。

床で断熱するのか?基礎で断熱するのか?

どちらの断熱方法も経験がありますが、現在新築工事では基礎断熱を標準採用しています。これは床下空間を暖房経路に活用したいからです。

同じ高断熱性能を持つ住宅であれば、同じ暖房能力で全室暖房が可能となりますが室内に暖房熱源がある場合、①室内ドアをあけ放ったままにする②小さな暖房設備を点在させる(温水パネル暖房、各室にエアコン)などの必要があります。

①の方式であれば、1階に暖房器具を設け、かつ熱が対流するよう上部に吹き抜けを設けるなどの工夫が必要となります。ただ、すべての人が吹き抜けを希望する訳ではありませんから、動力を用いた対流方法の提案が必要となります。

②の方法は温度ムラも発生しない方式ですが、設備導入コストがかかります。

そこで私たちは建物の床下空間に着目し、ここに暖房熱源を設置して全室暖房を行っています。

「基礎底板転圧後の防湿シート施工」

地盤からの湿度を抑える防湿シートを底板前面に敷きこみます。

「ベタ基礎底板へは全面断熱」

底板部分も全面断熱施工を施します。

以前まで底板コンクリート層は蓄熱容量として利用していましたが、温まるまでの暖房ロスと比較し全面断熱を採用しています。

「基礎配筋」

ベタ基礎は断熱材ですっぽり覆われます。

「布立ち上がり部の断熱」

底板、立ち上がり部すべてを断熱化します。使用する断熱材はb-Ⅲポリスチレンフォーム100mmです。

「ベタ基礎脱枠後全景」

地盤からの湿度は「防湿シート」でしっかり押さえ、「底板」と「布立ち上がり」を断熱化。

これで高断熱な基礎空間ができました。暖房経路に活用できます。

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