夏の暑さはどこから?
外気温が35℃を超えた7月某日、米沢市のモデルハウスのサーモカメラ撮影を行いました。
感覚的に分かっている夏の暑さを視覚的に捉えて、今後の家づくりの展開に活かすのが狙いです。
撮影会場の建物は壁付加断熱、大開口部にトリプルガラスを採用しています。やまがた健康住宅認証制度を取得し、UA値は0.31w/㎡kです。
これ以上断熱性能を上げるには、例えば更なる断熱厚の確保であったり、熱交換換気であったり策はありますが、その分コスト増に繋がります。
私たちが考える性能と価格のバランスが、現在公開しているモデルハウスと言えます。
撮影日は外気温35℃を超えており、猛暑日でした。


建物外観です。接道アスファルト面は60℃、土間コンクリートも50℃以上の高温です。また細かく見ると屋根鋼板の温度も50℃以上となっています。


床下設置エアコン一台で全室冷房をするモデルハウス。床表面温度は21℃、室温は26℃程です。建物に入ってすぐ涼しさを体感できますが、日射を受ける南面開口部は30℃と高温です。
大開口部はトリプルガラスですが、それでも日射遮蔽が完璧とは言えません。やはり外部からの遮蔽が最も有効と言えます。


LDK全景です。室温は26℃と快適ですが、ここでも東面開口部は30℃を超えています。明るい室内を取るか?薄暗くても日射遮蔽をするか?涼しく過ごす為に「日射遮蔽」を外部から行う事がポイントとなります。
対策として建築計画では落葉樹による植栽で日射遮蔽をする案もありますが、敷地のゆとりや落葉後の片付けなど市街地で採用は難しいように思います。
後付けのロールスクリーンが、現段階では最も効果的でしょうか。
暖かさよりも難しいのが「涼しさ」かもしれません。
あっ!タイトルの答え忘れてました・・・
断熱住宅の場合「窓」から、だと思います。