最小寸法で収納を考える

収納量は多くて困ることはないと思います。でも家づくりを計画していると、住空間と収納空間でせめぎあいが起こることがあります。

「納戸」「パントリー」「家族玄関※クローク」「ウォークインクローゼット」

人気の収納空間はこれらですが、難しいのはこの為の動線も必要になるという事です。建物の総坪数は決まっていますから、その分住空間にしわ寄せが起こります。

例えばウォークインクローゼットを設けると、3帖分床面積が必要になります。寝室と隣接した場合、3帖は収納の為に使われます。

でも1帖のクローゼットを2つ設ければ、結果収納量は同じで1帖分住空間側に活用できます。

住まい手側の希望を聞き取り、作り手側は提案をしますが、この引き出しが多ければ多いほど良い建物が出来ると思います。

米沢市下花沢地区にオープンした「小さくても欲張りな家」第三弾は、その名の通り欲張りな家です。

玄関に下駄箱は必須の収納で、あればコート掛けや鍵置き場、それから小物を飾るコーナーがあれば、住んでからの暮らしが楽しいものになります。

そこで今回は玄関の壁面を活用しました。

玄関ドア右側は高さのある下駄箱収納です。

今回作ってみたのが、左側の壁面収納です。化粧板を等間隔に壁に取り付け、ここに壁掛けフック金物をかけます。

飾り棚となるフック、S字金物付のフック、コート掛けフックなど位置も自由に、フックは工事なしで簡単に増やすことが出来ます。

また、コートを掛けたとしても下は玄関土間ですから、床が濡れる心配もありません。「小さく作る」だけではなく、「小さく緻密なものを作る」には念入りな計画が必要になります。

考えたものが形になって完成して見れる、建築って楽しい仕事だな♪と思います。