バリアフリー以外の選択
かつては沓摺(くつずり)と言って、例えば廊下と和室を区切る建具敷居は廊下から3cm上がっていました。これは廊下で履いていたスリッパを脱いで、畳の部屋に上がる際脱ぎやすくするための工夫でした。
時は過ぎ・・・バリアフリー化が標準となりました。3cmの段差はすり足で歩く際、つまづく原因となるからです。
更に時は過ぎ・・・フロアの高さに変化をつけ、空間を間仕切る手法も採用されるようになりました。
それぞれに一長一短がありますが、それらを知っていて選択するのと、選択の余地がなかったのでは大きな違いがあります。

「バリアフリー」
洋室と和室の部屋の区切りに段差がない空間。お掃除も楽です。

「スキップフロア(小上がり)」
30cmかさ上げした和室。そのまま座ったりにちょうどいい高さです。施工例では引き出し収納を設けています。

「ステップダウン」
意図的に床レベルを下げた納まり。天井が高く、建具がなくても他の空間と区切られた感覚が得られます。
ランキング化してみます(笑)
①バリアフリーの観点で見ると
バリアフリー>スキップフロア>ステップダウンの順?
②座って、よいしょっと立ち上がるには
スキップフロア>バリアフリー>ステップダウン
腰かけてから、畳に座れるのがスキップフロアの利点です
③天井高い!
ステップダウン>バリアフリー>スキップフロア
これはステップダウンが文句なしの首位です
まとめ
・・・自分の生活様式にあっているか?を正解とします。