アプローチの仕方
注文住宅の楽しさって何でしょう?
それは同じ大きさでも、まったく違う空間を造れる点ではないでしょうか?住む人それぞれの生活様式や価値観は多種多様です。
大きなお風呂を希望する方、料理が好きで食材保存スペースが欲しい方、沢山の洋服をお持ちの方、書斎スペースが欲しい方等々・・・
この要望と敷地の形状、予算を元にプランが作成されます。
制約の中で形を作る為、何を取り入れるか選択する必要があります。
また、出来る限り室と室を繋ぐ廊下をなくす必要があります。
この廊下のない設計と、高断熱高気密住宅は相性が抜群です。

「階段下の空間活用の仕方a」
階段下の空間を洗面脱衣室に利用した例です。
30坪の縛りの中では、階段下の空間も無駄にできません。
洗面脱衣室にゆとりが生まれると、「脱衣」と「洗面」の他に「干す」機能を加えることが出来ます。

「階段室の空間活用の仕方b」
階段室の空間を室ではなく、収納に活用した例です。
この場合も30坪の条件は変わりません。
階段下に見える2つの収納のうち、玄関にある収納はコートクローク。
玄関土間と連続した床仕上げなので、濡れたコートも気にせず収納できます。
ホールに見える収納は掃除用具など生活用品収納として機能します。
同じ坪数でありながら、空間活用方法が違うと個性が生まれます。

「リビングから見える風景a」
続いてはリビング編です。
条件(坪数)は同じです。
写真の例では建具を設けず、ステップダウンフロアとして床仕上げを1段下げて穏やかに空間を区切っています。
奥にダイニングスペースが見えます。

「リビングから見える風景b」
似た写真アングルですが、和のリビングとした例です。
先ほどのステップダウン空間と違い、床はバリアフリーとなっています。
また、天井高までの3枚引き戸を設けています。開け放てば畳コーナーのある大きな空間として、閉めれば個室として活用することが出来ます。